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統合プラットフォームを採用するべき5つの理由:①相互運用性

2019-09-16 - < 1 min read
統合プラットフォームを採用するべき5つの理由:①相互運用性

ご存知ですか?

  • 寿命を14年延長した画期的なHIV / AIDS薬が1年前に承認されていたら、患者は190億ドルの経済的利益、スポンサーは37億ドルの追加利益を享受できたことでしょう。*1
  • 新薬承認の遅れによって、ニッチ製品では1日あたりの売上高にして60万ドル、ブロックバスターでは1日あたり800万ドルもの損失が生じる可能性があります。*2

ライフサイエンス業界は急速な変革を遂げ、創薬を前進し続けている一方で、大量の研究データを生み出しています。また他方では、臨床試験の立ち上げと実施には時間がかかり、新薬を開発し上市するまでにかかる費用や時間は増え続けています。また、より複雑な試験では、より多くのプロトコルの改正が生じやすく、それにより期間が延び*3、その治療を待っている患者へより多くの影響を与えます。

これらの課題がある中、業務を効率化するテクノロジーとはどういうものでしょうか。「適切な治療」を「適切な患者」に「適切なタイミングで」提供するために、人、システム、およびデータを1つにまとめ、協働的、効率的かつ効果的なエコシステムを形成する、それが統合プラットフォームです。

統合プラットフォームを採用するべき5つの理由

  1. 相互運用性
  2. コラボレーション(協働的)
  3. Single source of truth
  4. 拡張性
  5. セキュリティとプライバシー

本ブログでは1つ目の「相互運用性」をご紹介します。また今後それぞれの項目について1つずつ詳しく連載してご紹介していきたいと思います。

相互運用性

統合プラットフォームで実現する相互運用性により、特定ベンダーのアプリケーション間のみならず、異なるベンダーのアプリケーション間やユーザインタフェース、システム間でも効果的かつ一貫したデータ通信が可能になります。それは、Instagramに投稿すると、自動的にFacebookにも投稿されるようなものです。手動で操作しなくていいのです。それが相互運用性です。数年前は、Windows OSの個別のインスタンスをインストールしたり、VPN接続を使用したりしない限り、MacOS上でMicrosoft Outlookを使用できなかったことは、まさに相互運用性がない例と言えます。

臨床試験では、同一のベンダーが提供するテクノロジーアプリケーション間でも異なるベンダーの提供するアプリケーションの場合でも、相互にデータを共有できることが最も重要です。断片的で統合されていないシステムとプロセスは、長い間臨床試験における悩みの種でした。多くのスポンサーやCROは、特定の業務を合理化するために自社製ソリューションやベンダーの単一の目的に対応した製品を使う傾向にありますが、ほとんどの場合で業務全体の効率性を改善したりプロセス中心の課題に対処したりするには不十分です。

デロイト社が実施した臨床開発のリーダーを対象とした調査*4において、典型的な製薬会社では30〜50のプラットフォームや臨床開発のシステムを持っているという回答が集まりました。断片化したインフラストラクチャはコラボレーション(協働)を妨げるだけでなく、データの流れをも妨げます。相互運用性はこの観点からも必要だと言えます。

相互運用性は、Medidata Rave Clinical Cloud TMプラットフォームの主要な特長の1つです。相互運用性により、私たちのプラットフォームは、異なるシステム、あるいはサイロ化された個々のプロセスを統合し、コラボレーティブで効率的、かつ患者中心の臨床試験を最初から最後までサポートします。つまり、貴社のビジネスプロセスをシステムに合わせるのではなく、プロセスに柔軟に対応する統合プラットフォームであることが重要です。それにより情報とプロセスの垣根が確実に排除され、結果としてアプリケーションとタスクの間でのデータおよびワークフローのシームレスなやり取りが可能になります。試験を担当するチームは、場所や時間帯に影響されることなく、データや分析結果にリアルタイムにアクセスしたり、それらを共有することができます。

Medidata Rave Clinical Cloudは、サイトの選択から治験の計画と管理、そしてデータの取得から分析まで、臨床開発プロセスのあらゆる側面を統合することによって、ライフサイエンス企業が新薬を開発し、市場に投入するまでの一連の方法に変化を起こします。Medidata Rave Clinical Cloudで臨床試験の実施における効率性とアウトカムの向上をどのように実現できるのか、こちらの動画をご覧ください。

この記事はGeeks Talk Clinicalでの英文投稿の抄訳となります。原文はこちらをご参照ください。またコンテンツのもとになっているウェビナー「Unified Platform Defined」はこちらからご覧ください。

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*1 Manhattan Institute, 2010
*2 Cutting Edge Information, 2005
*3 Getz K. The Cost of Clinical Trial Delays. Tufts Center for the Study of Drug Development. 2015.
https://www.ctti-clinicaltrials.org/fi les/pgct-session5.1-getz.pdf
*4 Deloitte Insights, “Transforming the Future of Clinical Development” 

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