Medidata Blog

Medidata NEXT JAPAN 2021イベントレポート

2021-11-15 - < 1 min read
Medidata NEXT JAPAN 2021イベントレポート

こんにちは、マーケティング部です。早いもので、今年もあと1ヶ月となりました。メディデータでは、2020年の3月から在宅勤務が始まり、今も尚継続していますが、この2年間という短い期間に起こった様々な出来事により、多くの人に心境の変化をもたらし、生き方、考え方、働き方、家族との向き合い方など、根源的な事柄に向き合い思いを巡らせる時間が増えた方も多かったのではないでしょうか?わたし自身も、パンデミック以降、良くも悪くも内省する時間が増えたり、家族や友人と話す話題にも変化がありましたが、これは充実した時間であり、細部に思いを巡らせる事が難しい慌ただしく生きる現代人にとって、必要な時間だったと今は思っています。当然のことが突如当然ではなくなり、右往左往する人間の危うさのようなものと、そしてそれを克服し、新たな可能性を見出し適応していく人間の知恵と柔軟性を同時に見ることができた貴重な時間だったと考えています。

さて、会社のブログであることを忘れて、個人ブログに心境を吐露するような書き出しとなってしまいましたが、本題のMedidata NEXT JAPAN 2021の総括についてご覧ください。

 

今年のMedidata NEXT JAPAN 2021は昨年に引き続きオンライン開催となりましたが、ゴールデンウィーク前後から企画をはじめ、オンライン会議を活用しながらフルリモートで準備を進めて参りました。ついては、十分にご満足頂ける内容になっていたか不安な部分もございますが、今年は、アフターコロナの臨床開発の進むべき道をお示しするために、分散型臨床試験、AIを活用したインサイト、患者中心の3つのテーマを設定し、日本オリジナルセッション、米国のセッション、ユーザー様の事例を交えながら合計25のセッションで構成を行い、結果850名を超える方にご登録をいただき、ご視聴いただきました。年末のお忙しい時期にご参加をいただき弊社一同心より感謝申し上げます。また本イベントにご協力をいただきました、外部講師の皆様、協賛社の皆様に心より御礼申し上げます。

今回のイベントでは、新たに役割・役職を拝した経営陣より、それぞれの立場、視点からメディデータ、ダッソー・システムズ、そしてライフサインエンスの未来が語られました。昨今のワクチン開発においては、すでに世界中で60億万回以上の接種が完了しており、私たちはいまだかつて経験したことのないイノベーションの最中でそれを目の当たりにしています。今後ますますイノベーションは加速していき、その役割と責任は更に大きなものとなります。長年メディデータは臨床開発の領域において、患者を中心に据えた臨床試験を実現すべく個別化医療やプレシジョンメディシンの観点で何ができるのかを考えてまいりました。ただ、これらを大規模に実現するためには、より大規模な仕組みや組織、そしてそれを実現するためのノウハウや運用方法が必要となってきました。メディデータはダッソー・システムズとの統合において、研究から商用化までの一連のライフサイクルを包含する、より大きなビジョンを視野に入れています。ダッソー・システムズとのシナジーにより、これまで以上に革新を続け、メディデータは今後もライフサイエンス業界を牽引していくリーダーでありたいと考えています。

Medidataの共同CEOであるSastry ChilukuriとRama KondruからはプラットフォームとRaveのイノベーションについて語られました。今回のコロナワクチン開発も多数ご支援させていだき、140カ国以上、700万人以上の患者が参加した25,000以上の試験で利用されたRaveですが、患者、サイト、スポンサーをつなぎ、分散型臨床試験を支援するためにこれから様々な技術的イノベーションが計画されています。その一例として将来的には、EMR/HER、eSource、Omics等のデータとの連携を実現できる機能が搭載され、複雑化、高度化する臨床試験を広範に支援できる機能と体制を充実させていくことが発表されました。

また、日本でも多くのお客様にご利用頂いているeCOAを含むPatient Cloud ソリューションはダッソー・システムズの1ブランドとなり、従来よりこの部門の責任者であったAnthony Costelloは、当ソリューションのダッソー・システムズでのブランド化に伴い、新たにPatient Cloud の部門CEOとなりました。そのAnthonyからは分散型臨床試験の必要性が語られ、これらを支援するためのテクノロジーやエコシステムの構築など、分散型臨床試験の支援に向けてのあらゆる準備が進められていることが語られました。前例のないスピードで実現したワクチン開発の成功により、これまで以上に医薬品開発のスピードに対する期待が高まっています。それを可能にするために、テクノロジーベンダーの役割と責任も比例して大きくなることが考えられ、それに対応できる技術や仕組みの提供が急がれます。

全てはよりよい治療と人々の健康のため、目指す方向は一つでありますが、それを実現するために各自が取り組む事、目指す未来を語る言葉にぜひ耳を傾けていただけますと幸いです。

メディデータとダッソー・システムズ社は、様々なパートナー、スポンサー、そして患者様等と相互に協力を行いながらより良い未来を実現するために邁進してまいります。

最後になりましたが、時節柄、ご多忙のことと存じます。くれぐれも体調などお崩しになられぬようご自愛くださいませ。来年も相変わらぬご高配を頂けますようお願い申し上げて、Medidata NEXT JAPAN 2021への参加の御礼ととさせて頂きます。

ニュースレター配信登録