AIがどのように臨床試験の運営を効率化し、試験期間を短縮し、臨床研究の未来を形づくっているのか―その理解を深める重要な結果が示されました。
ライフサイエンス業界向けに臨床試験ソリューションを提供するダッソー・システムズ傘下のメディデータは本日、最新のグローバル調査レポート「The State of AI in Clinical Trials: Today and Tomorrow(臨床試験におけるAIの現状とこれから)」を発表しました。このレポートは、世界の臨床研究専門家を対象に実施した調査結果をもとに、AIの導入状況、臨床開発への変革的影響、そして今後の展望を包括的に示しています。
主な調査結果(200名以上のグローバル臨床研究専門家の回答より):
AIは期待を裏切らない成果を出している
AIユーザーの73%が「導入が期待を満たす、もしくは上回った」と回答。特に、70%がデータ精度の向上を、61%がデータ収集の効率化を実感しています。
AIは贅沢品ではなく必須ツールに
すでに56%の組織が何らかの形でAIを導入しており、今後12か月以内に導入予定が「ない」と回答した企業はわずか7%。AIはもはや限定的な技術ではなく、臨床開発の中核的要素となっています。
AIがデータマネジメントを革新
AI活用企業の93%がデータ取得や品質管理にAIを利用。たとえばメディデータのAI自動コーディング機能では、1,000件の用語処理につき最大69時間の削減が可能です。
AIが患者エンゲージメントを推進
分散型試験(DCT)が広がる中、AIは患者とのコミュニケーションやリテンション(継続参加)に不可欠。AIユーザーの半数以上がパーソナライズされたリマインダーやチャットボットに活用しています。さらに、83%の企業が被験者集団の特定(リクルート前段階)にAIを利用しており、適切な患者を早期に発見しています。
「業界はもはやAIの概念実証(PoC)の段階を超えています。先進的な企業は、AIを的を絞った高インパクト領域でスケール展開しています。本レポートは、新しい治療法の開発を加速させるうえでAIの可能性をどう活用できるかを示すものです。私たちはこの変革をリードし、パートナーと共により効率的で洞察に富んだ、成功する臨床試験の実現を目指します。」と、メディデータの Chief Technology OfficerのTom Doyleは述べます。
レポート全文はこちらからご覧いただけます。
また、10月22日にはウェビナー「AI Everywhere: Architecting the Future of Clinical Trials」を開催予定。臨床試験におけるAIの現状と未来について議論します。登録はこちらから。
お問い合わせ:
Medidata PR
Analyst Relations