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リアルワールドエビデンスでの最新テクノロジーを求めてボストンへ

By Noboru Mizuki

メディデータが昨年買収したSHYFT analyticsのメンバーとの打ち合わせで、気候のよい6月中旬のボストンを訪問しました。ハーバード大学やMITや製薬企業の研究部門などの高等教育機関があり、非常に優秀な人材が集まる都市です。そのためボストンはアメリカでも、スタートアップ企業が多い街でもあります。Amazonが10億ドルで買収したオンライン処方薬サービスの”PillPack”を初めとして、最先端テクノロジーを活用したスタートアップ企業が群雄割拠しています。

SHYFT analyticsは2002年にボストン郊外で設立されました。同社は事業拡大にともない、本年5月にボストン中心の金融エリアにある新しいオフィスに移転しました。広々としたオフィスのパントリーには、ビリヤードテーブルやビールサーバーもあり、心地よく仕事ができるオフィス環境が整っています。

SHYFT analyticsは、リアルワールドエビデンスやコマーシャルデータ解析のテクノロジープラットフォームやサービスを提供しています。例えば、300を超える複数のデータソースから集まるデータを標準化して、集積、解析してダッシュボードで表示します。

研究開発の領域では、臨床試験に必要な項目の仮説設定から試験デザインの効率化、実試験前に実現可能性をクイックに検証、ゲノムデータを含んだ患者コホート解析など、今まで経験と感覚で判断してきたことをデータに基づいて意思決定することができます。

コマーシャル領域では、新薬の上市準備、マーケットアクセス戦略、営業でのビジネスインテリジェンス活用などを容易にして、売上の最大化に貢献できます。これにより、コマーシャル領域で得た新たな知見を、臨床開発にフィードバックして改善に向けたループを回していくことができるのです。

日本においてもHTA(Health Technology Assessment)やHEOR(Health Economics and Outcomes Reserch)への注目が高まっています。持続的な社会保障制度を維持していくためにも、RWEを利活用して効率的な医療のエコシステムを確立していく必要があります。現状は、公共データベース(NDB、介護DB、MID-NETなど)と民間データベース(RWD、JMDC、MDV、旧IMS、Enciseなど)を、データの特徴から目的に合わせてそれらのデータを利用している状況です。しかし、データ品質や網羅性に課題が残ります。更には、RWDを薬事申請に利用するには、従来のRCTとどう関連付けて臨床データを構成するのか議論が求められています。

欧米の先行事例から学びながら、日本でリアルワールドエビデンスを利活用していくためのヒントを一緒に考えてみませんか。「リアルワールドエビデンスを活用した臨床試験の最適化」もあわせてご覧ください。

 

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