Inspire・Ignite・Innovate ― 臨床試験テクノロジーを、ともに前へ
縦割りでの業務が当たり前となっているこの業界において、真の進歩を実現するには、スポンサー、医療機関、そして患者が同じテーブルにつく統合的なアプローチが不可欠です。この協働の精神こそが、Medidata が最近開催した Patient x Site Insights Summit を形づくる原動力となりました。
Inspire・Ignite・Innovate をテーマに掲げた本サミットは、2日間にわたるダイナミックなワークショップとして開催され、30名の医療機関代表、10名の患者アドボケートが参加し、20以上のセッション/ホットトピックを通じて、戦略的示唆の共有、イノベーションの喚起、そしてプロダクト開発の前進を図りました。Medidata の Site Tech Board、Executive Site Advisory Board、Patient Insights Board のメンバーは、日々使用しているプロダクトを実際に開発している人々と、同じ場で直接対話する機会を得ました。
これらのボードをプロダクト設計や戦略策定に直接組み込むことで、私たちは「ユーザーのために設計する」から、「ユーザーとともに設計する」 という発想へとシフトすることができました。このサミットは、単にテクノロジーについて議論する場ではなく、そのテクノロジーが、実際に使う人々にとって本当に機能するものかを確かめる場でもありました。テクノロジーと直接向き合う人々の声を、戦略やプロダクト設計に直接反映させること——それこそが、成功の鍵なのです。
「これらの場の目的は、話を聞くだけでなく、行動につなげることです。」
– Robin Douglas, VP Research Site Engagement, Medidata

ブレークスルーを生み出す原動力(Inspire):患者中心のジャーニー
イノベーションに欠かせない要素の一つは、あらゆるデータポイントの背後に、一人ひとりの患者の人生(ジャーニー)があることを認識することです。患者中心性は、単なる取引的なデータ収集にとどまるべきではなく、継続的かつ長期的な関与を軸としたモデルへと進化していく必要があります。
このテーマは、患者がスポンサーとの一過性のやり取りを超えた、継続的な関係性を求めていることを示しています。患者コミュニティは、自身の健康に対する主体性を高めるため、より良いデータのフィードバックの仕組みを求める声を上げています。こうしたフィードバックは、パーソナライズされたコミュニケーションや、長期的な価値を提供するツールの開発を後押ししています。それにより、特定のプロトコルが終了した後も、テクノロジーが患者のジャーニーを支え続けることが可能になります。
「自分の声がきちんと届いていると実感できることほど、私にとって大きな喜びはありません。」
– Anne Marie Mercurio, Patient Advocate
卓越性に火を灯す(Ignite):次世代の治験に向けたサイトのエンパワーメント
臨床研究を前進させるためには、業務を効率的に管理できる時間と柔軟性を最大化するツールで、医療機関(サイト)をエンパワーすることが不可欠です。サイトが直面する運用上のプレッシャーは非常に大きく、テクノロジーは障壁ではなく、価値をもたらす存在でなければなりません。
サイトからのフィードバックは、臨床試験テクノロジーの改善において極めて重要であり、実際にプロダクトを進化させる具体的な成果を生んでいます。たとえば Medidata Consent の目標は、Matt Noble(SVP, Head of Patient Cloud)が語るように、「サイトにコントロールを取り戻してもらうこと」にあります。これは、サイトが業務を効率化するために本当に必要としていた声に耳を傾けた、直接的な結果です。
このエンパワーメントの大きな柱の一つが、重複する事務作業の負担をなくすことです。Health Record Connect(HRC) のようなイノベーションは、二重入力を解消する点で高く評価されています。AIを活用したインテリジェントなデータマッチングにより、「より正確なデータ入力」を実現し、医療従事者が「患者と向き合う時間を増やし、被験者リクルートに注力できるようにする」ことを目指しています。これは、Tim Chen(Director, Decentralized Clinical Trials)の言葉です。こうした取り組みは、価値あるフィードバックループを育んでいます。
「(Medidataは)話を聞いて実装するだけでなく、その結果として何を行ったのかを、きちんと伝えてくれます。」
– Jimmy Bechtel, VP of Site Engagement, SCRS

ともに革新する(Innovate):臨床試験の未来を形づくる
最後の柱は、共通のビジョンと、テクノロジーの実践的かつ責任ある活用を通じて、臨床研究の未来を形づくることに焦点を当てています。戦略的なイノベーションには、断片化されたポイントソリューションから脱却し、統合された一貫性のある体験へと移行することで、複雑性や統合の課題を解決することが求められます。その際、すべてのステークホルダーの声を取り入れることが不可欠です。
R&Dチームは、患者や医療機関(サイト)といったステークホルダーの導きによって、次のフェーズのソリューションを共創することができます。これにより、テクノロジーは、治験を運営し、参加する人々にとって本当に意味のある課題を解決するために、最初からその目的を見据えて構築されます。こうした姿勢を象徴する取り組みが、サミットで実施された 「Big Think Tank」コンペティションでした。このイベントでは、最近のR&Dハッカソンから生まれた3つのAI駆動型プロジェクトが紹介され、患者およびサイトの代表が審査員として評価を行いました。この直接的な関与により、現場に根ざした実践的な視点がイノベーションに組み込まれ、新しいツールが即座に関連性と有効性を持つことが保証されました。
「Medidataは、AIの責任ある活用、プライバシーへのコミットメント、バイアスの軽減、そして機密性の確保を、当初から重視してきました。」
– David Vulcano, VP, Research Compliance & Integrity, HCA Healthcare

臨床研究全体に広がる 「AI Everywhere」 の導入は、明確な目的をもって進められるべきものです。Medidata の Principal Solution Consultant である Rob Stackhouse は、プラットフォームが持つ包括的なビジョンを強調しながら、次のように述べています。「私たちは、複雑性や統合の課題を解決しています。」プロトコル最適化や被験者登録の予測に AI を活用する場合であっても、重視されているのは、人が関与する “human-in-the-loop” による責任ある検証です。AIはあくまで意思決定を支える存在であり、最終的な判断には人の知見と責任が不可欠であるという姿勢が貫かれています。
「(私たちが共有するビジョンは)臨床研究の未来を形づくるツールを、すべての人のために、より速く生み出す新しい方法を確立することにあります。」
– Roudranil Roy, Senior Manager, Engineering, Medidata
すべての人のために、より良い臨床研究体験を
臨床試験のこれからは、患者・医療機関(サイト)・テクノロジーという視点の融合によって形づくられていきます。これらのインサイトを戦略的に活用することで、業界は技術的に先進的であるだけでなく、実務に根ざし、共感に基づいたソリューションを構築することができます。この道筋は、ブレークスルーを生み出し、卓越性に火を灯し、より健康な世界に向けたイノベーションを推進していくでしょう。
臨床試験の未来を、ともに形にしていきませんか。Medidataとのパートナーシップを通じて、すべての人にとって、より共感的で効率的な臨床試験体験を実現する方法をご紹介します。
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